とうとう勤務先の会社で新型コロナのクラスターが発生した!その数35人…しかもまだ増えているもよう
ワンフロアーで数十人が働く職場
トイレはビルのフロアにある3つを他社の人たちとも共有している
開く窓は無し。ドアもセキュリティの関係上開けっ放しは出来ないと会社側の見解だった。
交代で業務を進める関係から毎日座る場所も変わりながらの業務。12月22日に4名の陽性者が出たと発表があったがそのまま業務を進めるらしい。濃厚接触者が18人だけそっと知らされPCR検査へと向かったようだ。
その前に2名の陽性者がいたようで(なんかその辺はっきり言わない)6名になったのでクラスターと認定されたとのこと。
私は高齢の母が家の近くの施設にいるので週に数回会いに行ったり差し入れや洗濯物を届けたりしている。
相当気を付けないといけないからこのご時世、仕事も週3日と間引いて出勤していた。
会社でクラスターが発生した状況下で信じられない発言…自分だけはかかるはずないと思っているのか?
濃厚接触者以外の人たちで働いている状況下で
近くでコンコン咳したり、また別の人は
「昨日38度の熱出て気合で治した!!」なんて恐ろしいこと言っている。
それを聞いた私は
「えっ、それやばくない???PCR受けないの???」って言った。
「大丈夫よ。だって平熱に戻ったから」って…どんな判断???
ちょっとやばい感満載でこのまま仕事をするのは無理だと判断し休むことに。
翌日、不安はぬぐい切れず会社の責任者に電話した。
「全員PCRは出来ないんですか?」って何とかならないか聞いては見たものの責任者としては何とかこのまま少しでも仕事をしてほしい立場。クライアントの意向もあって。だから責任者曰く
「保健所から濃厚接触者は確認されていますからそのほかの方たちはこのまま業務となります!」
恐らく保健所の方と話すときに対策はちゃんとしていたとか、マスクは皆しているとか
表面的なことしか言ってないんだと思う。出社時に熱の確認は無し、実際、いまだにフェイスシールドを貫き通している人も数名いたにもかかわらず。
私からしたら、目の前の人が咳して出勤続けていることが不思議すぎて。何とか全員検査してもらえるよう持っていくべきではないか。どう見ても今残っている人たちの中に間違いなく陽性者はいると思うから。
クリスマスや年末を迎えるのに家族や人と会う機会も人によっては増えるはず。
『絶対にこれはまずい!』と、コロナ感染者の濃厚接触者以外の、いち従業員が会社の意向を無視して取った行動は…
初めての緊急事態宣言が発令されたときの会社の対応はどうだったか?
マスクの時もそうだったが、緊急事態宣言が出てもなお、当初マスクをしていない人が結構いた。しかも管理者、いわゆるリーダーといわれる人たちが目立つ。
何人ものリーダーがマスクしていないのにトップの責任者は直接お願いすることすらしていなかった。個人の自由だからということで。しかもマスク推進ポスターは貼っています!と。
「強制はできませんから!」この部署の責任者からの発言。
強制しろとは言っていない、お願いも出来ないのか?
従業員は皆不安でロッカーや休憩所などでどうしよう…この状況では安心して働けないと口々に言っていた。もっと上の組織に言えないのかと模索している人もいた。
私はマスクしてない人に直接お願いした。帰ってきた返事が
「大丈夫ですよ、咳するときはちゃんと手で押さえますから…。」と受け入れてもらえず。理解不可能、不思議な若者たち。そう、リーダーたちは30代くらいのまあまあ若い人たち。あんまり不安はなさそうだ。
夏頃だったか、結局マスクをしていないリーダーたちも部下から何人もそして何回も言われてやっとぼちぼちし始めた。理解できない上場企業?だ。
出勤時も熱の報告もなければもちろん計るための体温計なんかもなーんにも無し。加湿器あるが常に40%前後。この状況下で。だから今回クラスターになってしまって…というか、いつこうなってもおかしくない状況であることは容易に理解できる。
責任者に言った。
「咳してる人や昨日38度の熱があって下がったからって出てきてるって言ってた人がいましたけどどうなってるんですか?」って
帰ってきたセリフは
「私は今回のクラスターの対応で殆ど事務所にいませんでしたから。教えてもらわないとわかりません!!!!」と逆切れされた。そして
「体調は自己管理をお願いしてるじゃないですか!?」とも。自己管理ってどんな?
ルールも無い自己管理。私も会社側のルールとして発言を聞いたことはない。
「昨日気づいたので今お話ししてますけど…」って言ったら再度、上記のセリフを言われて意味不明。何人も管理者(リーダー)がいるではないか?報告はないのか?と思ったが返す言葉も見つからず、話が前に進まず終了。
そしてその人たちは誰ですか?とは絶対に聞かない。
ここが不思議だったが何度か訴えたのに誰かを聞かない???
状況を掴(つか)もうとする気配は全くない。
症状がある人たちが出勤している。この状況下で…
だから症状のない私たちが休まないといけない。おかしな勤務状況が起こっていた。
私も告げ口みたいだから、えっ聞かないの?と思いながら
『私はもう休んでいるからもう知るかっ!!』
おまけにこの状況でも休んだら評価に響くらしいということ。
休む前に誰かが教えてくれた。
「そんなこと言っている場合ではないよ」と教えてくれた人に言った。
しかしほっとくわけにはいかない。
会社に訴えても対応は変わらないことを確信したので
では保健所に言うしかないと判断し電話をしてみた。
「会社でクラスター発生しましたが私は濃厚接触者ではありません。会社としてはこのまま閉鎖せずに進めるようですが私はこのままいくと大変なことになると思います。どうか全員検査をお願いできませんか?」
しかし保健所も政府?が決めたルールがあるのだろう、柔軟性もない。COCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ)は入れていますか?とも。
会社はセキュリティの関係からスマホは持ち込み禁止である。意味がない。
「濃厚接触者はすでにPCR検査に行っていただいていますから会社の指示に従われたらいいのではないでしょうか?!」
話が進まない。
「私も家族がいます。家族もそれぞれに仕事やら学校など人との接触機会があります。
もし感染者の発見が遅れたらさらに広がるばかりですけど…こんなんでいいんでしょうか??」
担当者曰く
「もし心配なら市販の検査キッドなんかが購入できますよ。テレビなんかでも宣伝しています。見たことありませんか?数万円でできるのでは?」
もうここまで言われたら笑いしか出ない。。。泣笑
実は息子が県外の大学に行っている。感染のリスクを気にしつつも帰省することになっていた。
息子が感染していたら…なーんて考えたが、実は私のほうが危険だった。
微妙なタイミングで戻ってきた息子。
家に着く前に会社でクラスターになってしまったとLINEすると
「え~っ。濃厚接触者やん!!検査は??」
ところが私は濃厚接触者と認定されていない。自ら休みは取っているものの息子にしたらたまったもんではないのだ。
友人たちとも会う約束をしている以上発生源にさせるわけにもいかず結局ホテル住まいをさせることになった。
12月25日息子をホテルに泊まらせたその日の夜、とうとう熱が出た!38度。
何度も言うが私は濃厚接触者ではない。
通勤は自転車を使い交通機関は全く使わず。
もちろん人との会食はこの数か月は全くしていない。
会社での昼食時はひとり席で食べている。
職場ではもちろん不織布マスクをし、アルコール消毒もかなり頻繁にしていた。
しかし会社の湿度は常に40度前後。
夜遅くに熱が出て一抹の不安を感じていた。
ところが翌朝にはすっかり下がっていた。
『あ~これなら会社に行ってしまう人いるわ…』
会社側から言われたのは『自己管理』のひとこと。
細かい指導はないし基準やルールもない。いや、政府からもないかも…
体温計の備品の準備もなければ熱出て休んだ人に病院へ行くよう勧めてもいない。
ただ自己管理と。なので熱が下がれば出勤してよしとみなす人もいても不思議ではない。
会社側も熱が下がれば出勤してくれるものと扱っている気配はあった。
とにかく出勤者数が直接売り上げにつながる仕組みだから。会社は売上あってなんぼ。
会社にとっては頭数がとにかく重要だ。
12月26日朝には熱は下がって、ほかの症状は何もない。たった一晩のこと。
しかしこのままよかったと安心するには早いと思い、検査できないか保健所に問い合わせた。
先ほども書いていたように会社でクラスター、しかし濃厚接触者でない限りPCR検査は個人で自費で病院へいくしかないとのこと。
そのままでいいとは絶対に思えない私は
「では土曜日でも受け付けてくれるところ教えてください!!」とお願いした。
やっと近所の耳鼻科で検査をやっていることが判りそこで保健所の担当者から
ある重要なことを教えて頂いた。
「PCR検査をしてほしいと言わないようにしてください。」
「えっ?」
さらに
「会社でクラスターあり、濃厚接触者ではないけれど熱が出た、体調が悪い、を前面に訴えるようにと。」
そこでやっと悟った。
実は数か月前から主人が体調が悪いと言っていた。時々微熱を出していた。熱は37度ちょっとくらい。とにかくだるいと言う。
あちこちに電話して状況を説明しPCR検査を受けたいと前面にお願いしたが、どこも受け入れてくれない。かかりつけ病院は
「うちではPCR検査はやっていません」で終了。
どこに電話しても来てくださいと言ってもらえず
「んー、PCR検査は出来ませんねー」と理解できない返事。
どんな基準があるのだろうか?
「どうすればいいの?」と最後に言った。そしたら
「来られてもいいですが医師が判断します。レントゲンを撮ったりインフルエンザの検査をしたり…そのうえで医師が判断します」と。
その時は、結局検査代も高額になると怖くなって病院へはいけないと判断した次第。
主人はオーストラリア人。
「いったい日本の医療はどうなってるんだ?????高い保険料払っているのに!!」
そう、オーストラリアの医療は無料。保険料も日本の10分の1くらい。
PCRも誰でも受ける権利があり、いつでも何度でもうけることができる状況。
ここでできますよーって看板まであるとか。もちろん無料。
日本とは大違い。病院の仕組みもGP制度でホームドクターがいる。
医療の知識が広いので目と歯のこと以外どんなことでも相談できるドクターが在籍。
しかしここでホームドクターについて述べていくと話が変わってしまうのでこのことはまた別で書いてみたいと思う。
ちょっと脱線したがとにかく中々PCR検査へたどり着かなかったもどかしさと
不安いっぱいになりながら病院へ走った。
土曜日だからあと数分という場面。
病院の外にそのスペースは設置されていて小さなプレハブの部屋。
そこで唾液を試験管のような容器にいれ、私の場合会社でクラスターだからインフルエンザは私にとってはホントは必要なかった。
しかし医師は念のためにインフルエンザもしてみましょうといい、ここで断ることはできなかった。PCR検査ありきで行ってはいけないから。(頭の中でいくらかかるんだろう…と主婦としては余計な出費は避けたい気持ちでいっぱいだった。)
インフルエンザはすぐに結果が出て陰性。(過去にかったことがあるインフルエンザの症状とは全く違うのははっきりしている。頭の中でいらない検査だった、断れなかった自分に喝を入れた)日本に住んでいるオーストラリア人なら絶対断っていただろう、有料だから。
明日の昼過ぎには結果出るので電話しますと医師
検査結果が判明する午後。待てど暮らせど電話なく日曜日だからかなぁと家族からまだかまだかとせかされ結局出たのは夜になっていた。
そしてやっと医師からの電話
「検査の結果出ました…陽性です。これから保健所から連絡がありますのでしばらくお待ちください。」
やはりという気持ちと何で?という気持ちでいっぱいだった。
濃厚接触者にあげられず私のように陽性になる人がいるはず。範囲の狭い濃厚接触者探しをして意味がない、漏れ漏れじゃない?!
保健所に聞いた職場での濃厚接触者の概念とは『マスクなしで15分以上会話した場合が主な感染場面としている』
会社でマスクして昼食時も一人で食べているならどこで感染しますか?という内容。
私は会社で働く濃厚接触者以外の人たちが気になっていた。
実は検査をした後もう一度保健所へ電話してみた。
「私は濃厚接触者ではないけれど昨夜熱がでたんですよ。今はありません、平熱です。検査も自費で行ってきました。会社でも昨日熱が出たけど朝には下がったとか、コンコンとずーっと咳をしている人が普通に働いている。会社には体温計なども置いておらずトイレは他社と共用で恐らく100人以上が3つのトイレを使っている。ビルの上のほうで開く窓は一つもなくドアはセキュリティの関係上開けっ放しは出来ない密閉状態です。」等々。
「風邪をひいて前の日休んでも症状収まればすぐに出勤しているこの状況はあり得ないと思う」と。
電話に出た担当者がやっとこの状況を理解してくれた。
「上に相談してみますと。そして教えていただいてありがとうございます。」とも。
その日の夕方、やっと会社は閉鎖、そして全員検査へとなったようだった。
現在わかっていることは60人ほどの従業員、毎日出る人、週に2、3日の人、午前中だけの人と働き方はまちまちだが今の時点で35人ほどの陽性者が出たということ。
濃厚接触者だけのPCR検査で判明したのは4人程度。
結局濃厚接触者以外で25人が陽性と判明。こっちのほうが何倍も多い。怖い…
日本中の濃厚接触者以外で実は感染している人が隔離されずどれだけ広げているか?容易に想像ができる。
特に事務所などで一緒に働いているなら是非検査を拡大させるべきではないだろうか?
そしてその後ろには家族に移してしまった人、また家族以外友人などに移してしまった人、その数もどこまで広がっているかは知る由もないということ。感染経路不明とはそういうこと。せっかく近くで見つかっても濃厚接触者とはならず漏れてた人がかなり多いということ。
これらの対応はもっと見直すべきでありもっと簡単に、そして気軽(無料で)にすべきではないかと思ったのでここで伝えることにした。
政府に言いたい。濃厚接触者の概念、いい加減もっと広げてほしい
私は今、SNSなどはしていないが(あまりやり方がわからない)もっと多くの人に知ってもらいたく、ここに挙げた次第だ。
どうかこのような状況で困ったときはまずは保健所などに説明し濃厚接触者の範囲を広げてもらうことをお願いしてほしい。受け身ではだめ。これは私がオーストラリア人の主人から学んだ一つかもしれない。
または積極的に病院で検査をしていただきたい。何といってもまずはPCR検査と認識していただきたい。
私の症状とその後の経過
主人の陰性を確認できた私は1人でホテルで隔離10日間。途中から夜になると37.5度程度の熱が出るようになり、不安の中過ごしていた。熱が出ているときは体のあちこちがチクチク細かい痛みも感じていた。酸素濃度は悪いわけではなかったが急変の文字がちらついたからだ。後遺症などこれからどこで何に影響があったのかはわからない。熱が出ないようになって3日たったのでホテル隔離は解除となった。
保険師の方々、それからホテルで働く方たちや友人から差し入れの申し入れ等、心配してくれる家族やがんばれのLINEメッセージ等々とても感謝している。
私も困った人に寄り添える人に成りたい。
それともう一つ、未だに全く味がわからない。いろいろあって12月30日からホテルに入る前の晩から味がわからなくなっているのに気付いた。
そして現在1月中旬。いまだに臭覚、味覚がない。戻るかどうかもわからない。食事が楽しめないのはとても残念だ。
とにかく移らない、移さない、未だに陰性だった主人とはマスクをし距離を保っている。家に戻るときはPCR検査はしてもらえないが、絶対に移さない保証はないということだから。
あと、息子に関しても心配だったので結局ネット上で見つけた抗原、抗体検査キッドを購入した。私がホテルに入り入れ違いで消毒しまくった我が家にやっと帰れたが念のために検査をさせた。陰性だった。一応友人たちと会うのは渋々了解はした次第だ。
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